アフターピル(緊急避妊薬)服用後に多くの方が経験する副作用と、それぞれの対処法を医学的根拠に基づいて解説します。多くは軽度で一時的ですが、対処を知っておくことで安心して服用できます。

アフターピルの主な副作用

レボノルゲストレル製剤(ノルレボ®、レソエル72®)の副作用は、一般的に軽度で一時的なものが多く、重篤な副作用は稀です。臨床試験データに基づき、起こりうる副作用を頻度別にまとめました。

頻度の高い副作用(10%以上)

頻度がやや高い副作用(1〜10%)

副作用への対処法

頭痛・腹痛が起こったら

市販の鎮痛薬(イブプロフェン、アセトアミノフェン等)で対処可能です。安静にすることで軽減します。3日以上続く強い痛みは医療機関に相談してください。

悪心・嘔吐が起こったら

水分を少量ずつ補給し、無理に食事をしないことが大切です。服用後2時間以内に嘔吐した場合は、薬剤の吸収が不十分な可能性があります。再服用が必要となるケースがあるため、購入した薬局または医療機関に相談してください。

⚠ 服用後2時間以内の嘔吐

服用後2時間以内に嘔吐した場合、薬剤の吸収が不十分なため、再服用を検討する必要があります。自己判断で再服用せず、必ず薬剤師または医師に相談してください。

不正出血が起こったら

服用後数日で少量の出血(消退出血)が起こることがあります。これは正常な反応で、ホルモンバランスの変化によるものです。少量であれば心配ありません。大量の出血が長期間続く場合は医療機関を受診してください

月経が遅れたら

レボノルゲストレル製剤の服用後、次回月経が予定日より遅れることはよくあります。1週間以内の遅延は概ね正常範囲です。1週間以上遅れた場合は、妊娠検査薬で確認してください

こんな症状が出たら医療機関へ

以下の症状が出た場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください:

薬剤師・医師への相談先

1. 購入した薬局の薬剤師

緊急避妊薬を販売できる薬剤師は、緊急避妊薬研修を修了した専門家です。副作用の相談先として最も近い窓口になります。

2. 産婦人科クリニック

強い症状や不正出血が長引く場合は、産婦人科の受診をお勧めします。

3. オンライン診療

夜間・休日や対面に抵抗がある場合は、オンライン診療を利用することも可能です。オンライン診療16社比較を参考にしてください。

副作用は基本的に一時的

レボノルゲストレル製剤の副作用は、ほとんどが2〜3日以内に自然に治まる軽度のものです。重篤な副作用は稀で、長期的な健康への影響もないことが、世界各国の使用実績から確認されています。

過度に心配する必要はありませんが、「いつもと違う」と感じたら早めに専門家に相談することが大切です。

参考文献・出典

  1. 第一三共ヘルスケア「ノルレボ®」添付文書
  2. 富士製薬工業「レソエル®72」添付文書
  3. 日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
  4. 厚生労働省「緊急避妊薬の調剤・販売について」
  5. WHO Selected Practice Recommendations for Contraceptive Use

※ 本記事は厚生労働省・日本産科婦人科学会等の公的情報をもとに編集部が整理したものです。情報提供を目的とするものであり、特定の治療を推奨するものではありません。実際の服用にあたっては、必ず薬剤師・医師の指示に従ってください。

※ 価格情報は2026年5月時点のメーカー希望小売価格をもとにしています。